Timo Tolkki(1) Stratosphere
ご存知でしょうか、Stratovariusというフィンランドのバンド。
今回書くのは、ティモ・トルキというギタリストです。
バンドの創設者ではないですが、ほぼ初期の1985年からから在籍していて、リーダーでギタリスト兼メインコンポーザーでありました。
過去形で書いているということは、現在は脱退しております。その脱退劇が悲劇で…。
元々はギタリストとして加入しつつ、初期にはヴォーカルも兼任。
レコーディングではベースも弾くという仕事ぶり。
1993年にベースのヤリ・カイヌライネンが加入。
その後ギターに専念するとのことで、1994年に専任のヴォーカリストを募集し加入したのがティモ・コティペルト。
ティモさんが二人になってしまったので、体格からトルキを大ティモ(多分2メートル)、コティペルトを小ティモ(171cm)と呼ばれております。
その翌年の1995年に、新リーダーとなったトルキはキーボードとドラムを解雇し、
そこで加入したのがヨルグ・マイケル(元RAGE、Running Wild他)とイェンス・ヨハンソン(Silver Mountein、Rising Force他)という、肩書不要のベテラン二人。
Stratovariusの全盛期の到来でした。
1996年にEpisode、Visions
1998年にはDestiny
2000年にはInfiniteと2年ごとにコンスタントにアルバムを発表。
その3年後の2003年にはコンセプトアルバムElements Part 1・Part 2を発表し、バンドは時刻のチャート1位を獲得し続けていました。
悲しくも、そこでメンバー同士のいざこざが起きるわけです。
音楽とビジネスが絡むとどうしても色々ほころびが出てくるんですね。
そんな中、ティモ・トルキが暴漢に刺されるという事件が発生。
精神的に病んでしまったトルキはバンドを解散させると言い、残るメンバーは存続させるといい…。
持っていたギターをすべて破壊してしまうほど病んでいたそう…。
そして、バンドの権利を残るメンバーに譲るという、なんとも悲しい結末。
そして現在、Stratovariusはベースをラウリ・ポラー、ギターをマティアス・クピアイネンに替えて存続しております。
前フリが長くなりましたが、ここで紹介するのは1996年発表のEpisode。
メンバーを一新しての実質1枚目。
ジャーマンメタルと言いますか、ヨーロピアンメタルと言いますか、
要はパワー・メタルと言ったところでしょうか。
『Father Time』『Will The Sun Rise?』『Speed Of Light』など名曲揃い。
今回はその中からインストゥルメンタル曲の『Stratosphere』。
ティモ・トルキとイェンス・ヨハンソンの絡みが最高です。
そして、今回も弾いてみました。
ギター的なことを書くと、このテンポ(bpm=162)で16分音符のテンポキープはなかなか難しかったですね。
今回はここまで。
ありがとうございました。
Kiko Loureiro(1)Nova Era
ANGRAでMEGADETHのKiko Loureiroについて書いていきたいと思います。
ブラジル、リオデジャネイロ出身。影響を受けたギタリストはEddie Van Helen、George Lynch、Yngwie J. Malmsteen、Allan Holdsworth、Stanley Jordanなどに影響を受けたそう。聴いてみると確かに納得😁
ANGRAというバンドは元々VIPERというバンドのボーカルだったAndre Matosを中心に結成されたバンド。ブラジルと言えばSepulturaの印象が強かったですが、この国にもスピードメタル・ヨーロピアンメタルのバンドがいるんだと思ったのが初めての印象でした。
その後3枚のアルバムを残し、VocalのAndreとBassとDrumの三人がバンドを脱退。
残されたKikoと相方のRaphael Bittencourtはバンドを解散させることなく新たなメンバーを迎い入れ、新生ANGRAのアルバム『Rebirth』を完成させました。
このバンドの特徴であるクラシカルなスピードメタルのサウンドに、故郷ブラジルのラテンのエッセンスを上手く混ぜ合わせる事で欧州勢とは違った曲調を味あわせてくれていましたが、このアルバムでは顕著に表れています。
そして今回ピックアップするのは、アルバムのオープニングのイントロ曲『In Excelesis』から続く『Nova Era』。
新加入のEdu Falaschiの歌も聴けば納得。前任のAndreのプレッシャーも何のそのって感じです。
ギターに関しても、ソロ前の途中の展開がギター2人のタッピングによるハモり。
そしてギターソロ。途中リフで落としたかと思ったらまたメカニカルなソロ。
圧倒させるには十分な内容になってます。
ということで、今回も弾いてみました。
特別速いとか、音符が多いわけではないですが、やっぱり難しいです😂
今日はここまで。
ありがとうございました。
Richie Kotzen(1)Addicted To That Rush
今回はRichie Kotzen。
19歳でシュラプネルから1st Album Richie Kotzenでデビュー。
3枚のアルバムを残した後、C.C.DeVille脱退後のPOISONに加入。
アルバムNative Tongueを発表。全世界で100万枚を売り上げるものの、ドラムのRikki Rockettの婚約者を略奪しゴタゴタで脱退😁
後にその婚約者とは結婚し、一人娘のAugustさんをもうけるも離婚。
娘さんはたまにRichieのSNSに登場しています。
その後はソロでの活動に重きを置き、4枚目のMother Heads Family Reunionを発表。それ以降、立て続けに1年に1枚のペースでアルバムを出しつつ、合間にはGreg Howeと一緒に2枚のアルバムを発表。
そして1999年、かのStanley Clarkeからの誘いでプロジェクト、Vertuに参加し、
アルバムVertuを発表。
同年、Paul Gilbertの後任としてMR. BIGに加入しGet Over Itを発表。
実はこの年にはソロアルバムをなんと2枚(!?)発表しています。
今回紹介したいのは、Paulの後任として加入したMr.Big。
曲は『Addicted To That Rush』。
※恐らくこれは、Aerosmith、Backcherryと出演した大阪ドームでの映像かと思います。
イントロやギターソロの後半、Paulの時はBillyとタッピングでユニゾンしてましたが、Richieは左手のみで弾いてます。これがまた左手殺しで…。
そこで、弾いてみました。
ちなみに元々のPaulはこんな感じ。
とりあえず、どちらも簡単ではないということがわかりました😂
今日はここまで。
ありがとうございました。
Paul Gilbert (8)『Alligator Farm』
今回は幾度となく紹介してきたPaul Gilbertです。
Mr. Bigで4枚のアルバムを出した後、バンドが活動休止。
その間、メンバーそれぞれがソロ活動を本格始動させる訳で、PaulもKing of club、Flying Dogの2枚のソロアルバムを発表。
1999年、活動再開のに対しPaulは脱退する事に。そしてその年にRacer Xの再結成、翌2000年に3枚目のソロアルバム、Alligator Farmをリリース。
まぁなんともヘンテコなジャケット😂
右側のワニ人間はPaul自身です😁
1st、2ndはソングライティングに軸を置き、ギターテクニック的には控えめ。
しかしこのアルバムは、前年のRacer Xの再結成のせいなのか、攻め過ぎなレベルでテクニックが半端では有りません。
そんな曲が沢山ですが、飽きさせずポップで爽やかに聴かせるのはやはりPaulの曲の特徴。
他にも、別れた奥様への曲・Rosalinda Told Meやスパイス・ガールズのカヴァー・2 become 1など、落ち着いた良い曲も収録されています。
今回はそんなポップでテクニック満載のこの曲を紹介します。
アルバムタイトルトラックのAlligator Farmです。
中間部分のソロ、ちょっと頭おかしいレベル…。
ギターの1弦〜6弦までを縦横無尽に行ったり来たり…。
そしてまた今回も弾いてみました。
手首がピキッとなったのでこのくらいで勘弁してください😂
今回はここまで。
ありがとうございました。
↓前回の記事はこちらです。
John Petrucci(4)Acid Rain
今回はJohn Petrucciを紹介します。
Dream Theaterは何度か紹介してきましたが、今回はLiquid Tension Experiment。
John PetrucciとMike Portnoyを中心に結成されたインストゥルメンタルバンド。そこに、後にDream Theaterに加入することになるJordan Rudess(Key)とチャップマン・スティックの名手でKing CrimsonのTony Levin(Bass)。
ちなみに、Kevin Mooreが脱退した際に一度、Dream Theater側からJordanへオファーをしていたらしい。その時は一度断られるもこのバンドから活動を共にすることになる。
Derek Sherinianの後任としてDream Theaterに参加し今に至るのは周知の事実。
現在、Liquid Tension ExperimentはLiquid Tension Experient (1998年)、Liquid Tension Experient 2 (1999年)の2枚のアルバムを残すも、「同じバンドのメンバーが3人居てはやる意味がなくなった。」と言うことが理由で、解散。
唯一、2008年に結成10周年を記念してツアーを行っていて、その時の映像はYouTubeで観ることが出来ます。
そこで今回はこのアルバム。2枚目のLiquid Tension Experient 2。
あえての2枚目😁
曲は1曲目の『Acid Rain』。
何がいいって、ド頭から7弦炸裂。イントロからソロまでの構築がこの上なく良い。
実はこの曲、Dream TheaterのLive Scenes From New York(2001年)で演奏が聴けます。ベースはもちろんJohn Myangが弾いています。
早速弾いてみました。
弾けてないけど😂
これがライブで弾けるなんて…、やっぱりバケモノです😣
今日はここまで。
ありがとうございました。
↓前回の記事はこちらです。
John Petrucci(3)Pull Me Under
今回はJohn Petrucciの紹介です。
Dream Theaterの2作目にして大出世アルバムかつプログレメタルの金字塔、
Images And Words。
前作のデビュー作はRush+Metallicaとも評されて一部マニアには高く評価されたWhen Dream And Day Unite。
ですが、商業的には鳴かず飛ばず。ボーカルのCharlie Dominiciを解雇し、オーディションの末、James LaBrieと共に作り上げたのがこのImages And Words。
発売が1992年ですからすでに25年以上経っていますが、未だに色褪せることのない傑作です。
そして今回紹介する曲はこちら、アルバムのオープニングを飾る名曲、『Pull Me Under』。
幻想的なイントロのアルペジオ。激しいリフから重厚なリフへと展開していく様はアルバムの幕開けに相応しいですが、実はアルバムの曲の中でもかなり最後の方に書かれたのだとか。その曲がアルバムのオープニング曲かつシングル曲としてヒットすることになりました。
そして今回はこの曲のソロを弾いてみました。
John Petrucciの中では長さもそれほどなく速さもそれほど速くないので、入門曲としては適しているかと思います。
今日はここまで。
ありがとうございました。
↓前回の記事はこちらです。
Paul Gilbert (7)『Technical Difficulties』
今回はPaul GilbertのMr. Big脱退後、RACER X再結成の時期のものを選びました。
Mr. Bigの活動休止時、1997年にKing Of Clubs、1998年にはFlying Dogの2枚のソロアルバムをリリースし、1999年にいざ活動するとなった時には合流せず脱退となりました。
その1999年には古巣RACER Xを再結成し、Technical Difficultiesを発表。
このアルバムはタイトル通り。だってRACER Xだもんと言わんばかりに、とにかく弾きまくり😂
当時の某ギター雑誌に、Mr. Big後期ではPaulはソングライティングに重きを置くようになったと書かれていました。それでも弾いてみると難しいものばかりでしたけどね。
オーストラリア在住のSNAKEBITEさんからの「Paulのソロアルバムもポップになってしまった。テクニカルなギターを聴きたい!!」的なメールはファンの中では知られた話。
そこで紹介するのがアルバムタイトルにもなっている『Technical Difficulties』。
歌のないインスト曲です。
始まりのドラムからテンション上がるやつ。叩いている人はScott Travis(Judas Priestの『Painkiller』と同じ人・念の為)
タイトルどおり、テクニカル極まりない曲。曲の作りもハモりが沢山だったりソロも掛け合いの感じで作られているので、相方のBruce Bouilletとツインギター体制でやる予定だったのかもしれないですね。(当時のBruceは腱鞘炎のため参加できませんでした。)
また弾いてみました。やっぱり難しかったです😁
今日はここまで。
ありがとうございました。
↓前回のPaulの記事はこちらです。